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3年ドイツで生活している私のドイツ語力とは?

ドイツに来て3年ほどが経ちました。当時0から始めたドイツ語も、今では大学生活と生活には不自由ないくらいにはなりました。3年もドイツで暮らしているなら、もうドイツ語ぺらぺらでおまけにドイツ語が話せるなら英語も大丈夫なんでしょ?というようなことをよく言われます。ですので、その実態を書いてみたいと思います。

ドイツ語力

私は今生活に不自由がない、と書きましたが、まだまだニュースを聞いていても分からない単語はいっぱい出てきますし、新聞を読むのは知らない単語だらけでとても苦労します。話していても語順が文法的に正しくないことなんてしょっちゅうだし、発音も上手く伝わらないことがあります。ドイツ人同士の会話、特に女子同士の話に早すぎてついていけなかったりします。Whatsappのメッセージが口語だらけで理解できないこともあります。

でも、まあなんとかなっています。大学もあと1セメスターというところまで来ましたし、ビザや銀行や保険やらよく分からない手続きも3年いると色々ありましたがインターネットの助けを借りながら一人で何とかできています。友達も最初はできなくて苦労したけど、少ないながらも大好きな友達、と言える人たちと出会えました。

ドイツ語の資格試験としては大学入学前にゲーテのC1とTDN4をとりましたが、それから2年たってもそのレベルでできる、と説明されていることをまだ満足にできていません。なんせ、日常会話でも躓くくらい…。周りには外国からきてかなり間違いが少なくドイツ語を操っている友達がいるのに私はなんてダメなんだろう…とよく思います、が。

語学って、一定のレベルを超えると何となく間違ってても通じるようになるんです。このレベルが何かは定かではありませんが、なんとなくスピードとかテンポかな、と思います。日本語でもものすごくゆっくりたどたどしく話されると、は?てなりますよね?きっと、外国語でもそう。とりあえず普通に話しているテンポで文法めちゃくちゃでも単語を並べていれば、相手も意味を汲みやすいんではないかと思います。一見簡単そうに思えますが、ここまでくるにはそれなりにその言語に馴染んで自動的に単語が出てくるぐらいにならないと難しいと思います。文法的基礎がある上で、それなりに現地に混じって生活していれば1年くらいでこのレベルにはなれると思います。

そして、さらに完璧を目指そうと思うのであれば慣れと練習によるのだと思います。私はドイツ語が通じない、というフラストレーションがあったうちは熱心にドイツ語を勉強していましたが、今はあまり勉強をしなくなってしまいました。そのせいで、発音やら文法やら語彙やら穴だらけだと思っています。ビジネスで通じるレベルとなると正直厳しいと思います。

住んでいるだけでは完璧に言語を使いこなせるようにはならないので、完璧を目指す方はお気を付けください。

英語力

さて、英語力ですが…大学の卒業規則なのでB2はとりましたが、普段話していないので全然話せません。微妙にドイツ語と似ているので英語を話そうと思うとドイツ語が出てきてしまいます。ですので、ドイツ語が話せるからと言って英語が話せるようにはもちろんなりません。しかし、ドイツの大学生は基本的にみんな英語が話せるし、大学には留学生が多くいるし、街にも日本と比べて外国人が多いし、本屋でも気軽に英語の小説が買えるし、授業の文献に当然のように英語の論文が混じっているし、英語で行われるゼミもある。なので、日本より英語に触れる機会は断然多いです。

外国に住んでいることの外国語学習におけるメリット

これは特筆すべき点だと思いますが、普段から完ぺきではない外国語(ドイツ語)に囲まれているので、多少理解できなくても(分からない!)というストレスを感じることが少なくなりました。これ、外国語を勉強していて挫折してしまう理由の一つだと思います。アルファベットを読むのに慣れた上に、分からなくても読み続けたり聞き続けたりすることができるようになりました。どうしても外国語を勉強する段階で分からない文章を無理やりにでも読んでいく、音声を聞き続ける、というのは必要だと思うので、この耐性(?)がついたことは良かったです。

デメリット

たまに単語を思い出せない時に何か国語か混じります。心の中は(ドイツ語でこれなんだっけ?えーっと、…あ、これフランス語だわ!ドイツ語~、ドイツ語~…)みたいな感じです(フランス語も勉強中なので)。英語を話そうと思う時もこんな感じです。さらに、英語では英語だと思って言ったらドイツ語で相手に伝わらない、ということがよく起こります。

また、日本にたまに帰ったり、ドイツで日本語を話すときに日本語が不自由になります。特にドイツ語の方が日本語より簡単に表現できてしまう時はドイツ語が思い浮かんで、そのあと頭の中で(すぐに直訳できない!日本語でどうやっていえばいいんだっけ…)というジレンマに陥ります。ドイツ語ができる日本人同士で話すとドイツ語の単語が入り混じってルーさんみたいになります。こういう人が周りにいても、外国にかぶれてると思わずに温かく見守ってくださるとうれしいです。

余談:友達ができないのは上手く話せないせい?

友達を作る上で、問題になるのは言語ではない、と思います。人間同士の相性とコミュニケーション能力だと思います。私もドイツに来たばかりのころは友達ができずによく悩みました。それで原因はドイツ語がうまく話せないからだ!と思ってドイツ語が話せない自分が情けなくて人付き合いに消極的になっていました。そんな時、アメリカで大学生をされている方のブログを読みました。その方は書いていました、「英語ができないことは友達ができない理由ではない」と。その時はほんとかな~、と思いつつも確かにそうかも、と思って自分を奮い立たせました。しかし、3年、フランスも合わせると4年たってみて、この方の言葉を実感しています。

上手くその言語を話せないせいなのかなんなのか、こちらの気持ちが伝わらない人はそもそも私に興味がないし、ということはいくら言語が話せても友達にはなれないということです。日本人同士ではついつい言葉が通じるために忘れがちですが、言語の問題ではなくて結局はお互いがお互いに何らかの魅力を感じて友達になりたいか、という判断のもとで人間関係できていくのだと思います。

なので、友達がほしい、と思ったら言葉のせいにしていないで自分自身を表現していくことが大事なんじゃないかと思います。相手への気遣い、信頼できる人柄、話しやすさ等がポイントになってくる気がします。

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