大学入学に至るまでの苦労話や感想をつづっています。大学入学までの手順は別記事で解説しています。 関連記事>>>0からのドイツ大学入学留学
目次
情報収集でつまづく
ドイツの大学に入学したい!と思っても、どこから始めればいいのかわからない、というのが実情でした。当たり前ですが、大学のホームページはドイツ語か英語(英語で十分に説明されていないページもある)。
情報収集には当然ドイツ語が必要で、最初はドイツ語力0だったので全く分かりませんでした。英語も旅行で使う程度だったので、ホームページを読むのも一苦労でした。とりあえず分からないのはしょうがないので、いずれなんとかなるだろう、という軽い気持ちでドイツ語を習うことから始めました。大学の情報を私がようやくこれらのドイツ語の情報を理解でき始めたのは大体B2のコース中ごろ。大学や学部の説明、入学手順の単語は同じようなものが多いので慣れてきた事もあります。
どの学部に入ったらいいか悩む
大学選びは本当によくわからないまま決めてしまいました。結果満足なのでよかったのですが、情報集めって本当に大事。私は社会について広く学びたいと思って単純に人文学部の社会学と経済学専攻に決めましたが、他にも経済学部での社会経済学科や人文学部でも教育学、政治学、文化地理学などもありました。ドイツでは(日本でもそうかも)社会学はお金にならないといわれていて、ドイツの友達には教育学の方が就職あるよ、とも言われたりしました。また、大学で勉強しているうちにもう少しプログラミングとか役に立つ技術を勉強すればよかった、等も考え始めたりして大学に入った後もわりと悩みました。ドイツでは入学してみて合わなかったら学部を変更する人も多いので、周りの友達が変えているのを見たことも悩んだ一因です。ただ、私は周りよりもかなり年齢が上だったので時間がないと思って変えるのは辞めました。
ちなみに、大学出願前の語学学校で友達や先生と話していて必ず突っ込まれますので学部とドイツで勉強したい動機はまとめておくと会話が弾みます。
どの大学がいいか悩む
住環境
大学選びはどんな環境に住みたいか、ということも重要です。大都市か小さな街か、都市の住環境や治安、家賃相場など…。大都市だと役所で手続きをする時(滞在許可など)に朝から並んだり予約をとらなければならないので、その点も多少考慮するといいかもしれません。なお、ミュンヘン、ハンブルク、ハイデルベルク、フライブルクなどの学生にも人気の都市は家賃が高く、家探しが難航することで有名です。私が今住んでいるところは近くにニュルンベルクがあり、その他にも付近に中規模の街が点在しているので、たとえ大学がある街で家が見つからなくても、近くの街で家を探して大学に通うことも可能です。これが例えばフライブルクでは、近くに手ごろな街がないので、フライブルク内で探さなければならず、家探しは困難を極めるそうです。
大学間の差
ドイツの大学はほとんどの大学が国立で、一部の有名大学(ベルリンやミュンヘン、ハイデルベルクなど)を除くと大学間の差があまりありません。そういう意味ではどこを選んでも外れは少ないかもしれません。しかし、特定の分野で評価の高い大学はあります。例えば経済学はマンハイム、社会学はフランクフルト、ベルリンなど。私が通っている大学は化学が有名らしいです。
キャンパス型か都市型か
大学には全部の施設が一か所に集まっているキャンパス型と、その都市全体に大学の機能が散らばっている都市型がありますので、どちらかがいい、という方は事前に情報を調べることをお勧めします。私の通っている大学は都市型で、授業のたびに移動しなければならなかったり、図書館も散らばっているので、たまに面倒だな~、と思ってます。
結局私は合格通知をもらった中で、住む環境が良さそうな大学を選びました。実際に行ったことはなかったけど、単純にBayern州(自然がきれいで治安が良さそうなイメージだった)にあったからです。住んでる町が好きじゃないと毎日楽しくないので、住む都市を気に入るかは大学生活をかなり左右します。高速列車や高速バスへのアクセスの良さも大事だと思います。日本に帰るときや旅行したいときに空港が遠かったり高速列車が止まらなかったり高速バスの本数が少なかったりすると辛いです。
ドイツ語の勉強
ようやくドイツ語を習い始めたのが入学の1年前。近所にドイツ語を学べるところがなく、最寄が大阪のゲーテでした。最初渡独は半年後にしようと思っていたのですが、A1-1,A1-2を勉強して、あとはインテンシブコースがなく、週に1度授業があるのみでした。このままでは絶対ドイツ語を忘れる!と思い、この夏のコースが終わって次の月からドイツでのドイツ語コースを申し込みました。これは、そのままゲーテで手続してもらいました。
ドイツ語学校について思うこと
大事なのは語学学校の良し悪しというより、自分に合う先生に当たるか当たらないかが大事です(合わない先生にあたると1カ月を無駄にした感が半端ない)。
でも、先生は当たるまで分からないので学校選びは難しいと思います。安い学校でも良い先生はいます!ドイツ語学習を始める前に、見学できたらさせてもらうのがいいかもしれません。
今から思うとゲーテはドイツにある語学学校の中で値段が高い部類に入るので、他を選んでも良かったかな~、と思います。先生の質や学校のサポートもゲーテだからというよりは、各学校によります。ゲーテのSchwäbisch Hallはおすすめです。ここからドイツ生活をスタートしたからこそ、(ドイツに良い印象を持てて)くじけずにドイツ生活を続けられたのだと思います(笑)Schwäbisch Hallではゲーテの寮が一か所に集まっていて学生同士集まって仲良くなりやすいし、学校の運営の方々も親切で、アクティビティが充実していました。あと、全レベルの授業が午前にあったのもポイント高かったです(午後からの授業があると午前も自由に動けず、楽しめない)。また、町が小さいのでドイツ語の勉強に集中できます。町の人と交流するアクティビティもあって、良い思い出です。
一方、他のゲーテはそれぞれの都市ごとにアクティビティや寮などかなり違います。ボンでは都会なこともあり、まとまった寮がなく、生徒が住んでいる場所がばらばらで集まりにくかったり、ボランティアの人たちがお役所的だったり、(だからこそ?)面白いアクティビティが少なかったりしました。
TestDafの対策をするためにゲーテではない語学学校に通いましたが、幸いにも良い先生にあたったので、効率よく勉強することができました。値段がお手頃だったこともあり、学校が狭かったり、学生が集まるスペースがなかったり、アクティビティがない等の違いはありましたが、この段階になるとドイツ生活にも慣れてくるので特に不都合はありませんでした。
ドイツ語能力が全然伸びない…
ドイツに渡ってドイツ語を勉強している最中は常に不安にさいなまれていました。もともと英語でもリスニングがものすごく苦手で、いつまでたってもクラスの他の子たちほど聞き取れないし、どれだけ毎日勉強しても目指すレベルには追い付かない、という焦燥感。B2あたりは進歩が見られない気がして若干鬱気味で、授業中に泣き出したこともありました…。そんなときはいったん休んで、とりあえず日々できるドイツ語の練習をつづけました。語学学校のクラスメートたちとはお互いに励ましあって、とってもお世話になりました。
苦労は入学してからも続きました。私は入学前に幸運にもC1に合格したものの、最初の2セメスターは授業が理解できなくて苦労しました。ほんと、ドイツ語試験とはいったい何なのか…とも思いました。買い物に行っても英語で話しかけられるのも地味に落ち込みました。
ま、今でも完璧にドイツ語を話せるわけではありませんが、なんとなく分からないことに慣れてしまいました(^^;)「完璧に理解できなくても仕方ない、外国語だし。」と開き直ってます。
現在のドイツ語力についても書いてみました
>>> 関連記事 3年ドイツで生活している私のドイツ語力とは?
コメント
[…] ラジオ講座を聞いてる程度)、入学から1年半ほど前です。この期間の苦労した話や悩んだことなど、もし興味ある方がいらっしゃれば 大学入学までに色々悩んだ話 に書いています。 […]