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ドイツ人の勉強スタイル

最初の頃に少し驚いた、ドイツ人独特(?)の勉強スタイルを紹介します。

暗記はカード作成

Karteikarten (カータイカルテン)というのがあります。これは、トランプ2枚分くらいの大きさの紙の、いわば暗記カードです。自分なりに授業の内容をまとめてこのカードに書いて、ひたすらこれを暗記する方法です。テストが近くなるとこれを作っているドイツ人をよく見かけます。授業を聞きながらこれにもうまとめてしまっている学生もいます。日本人のノートをまとめる感じがカードになっただけなんですが、あまりにもみんながみんなカードを使っているので、最初のテストの時は他の留学生の友達と「あれ何??」て疑問に思っていました。思い起こしてみれば、ドイツ語を勉強していた時も、多くのドイツ語の先生が単語を覚えるのにこのやり方を推していました。ドイツでは基本的な学習スタイルのようです。

Lerngruppe

文字通り、グループ学習です。テスト前になるとフェイスブックのグループでも募集してたりします。日本人的には一緒に勉強といっても隣同士に座って自分の勉強に集中するのかな、ってなりますが、ドイツ人は違いました。集まって教え合ったりディスカッションしたりするようです。人に説明できる=よく理解している、ということなので、理にかなっていると思います。ドイツ人は個人主義の割にはこのようなグループ活動も効率よく進めていて得意な気がします。教授もテスト前によくLerngruppe をおすすめしています。

これをドイツ人の学生とできれば留学生であっても授業の理解度が格段にあがると思いますが、このLerngruppe では自分も何かしら提供できるものがないとただ教えを請うだけになってしまってなんとなく肩身が狭い…けど、優しい友達を頼ってたまにLerngruppeに参加させてもらいます。学期の中盤から始めて、なんとかモチベーションをテストまで保っています。一人で勉強すると掃除などを始めてしまう!という人にはおすすめできる学習スタイルかもしれません。留学生同士でももちろん効果的です。

意外とアナログ

最近では授業スライドや文献をスマホやパソコンで見てる学生も多くなっているとは思いますが、ドイツ人は紙に印刷してノートに手書きするのを好んでいる気がします。もちろんパソコンの人も増えてきていますが。ドイツにいるときは特に何も思わなかったのですが、フランスの大学ではほぼ全員パソコンでノートをとっているので(講義スタイルにも関係あるかも)、国によってこんなに違うんだと思いました。そんなドイツ人学生は、よく分厚いファイルを持ち歩いています。お店にもそれくらいの大きなファイルがたくさん売っています。

Tandem

Tandemとは、母国語が異なる人同士でパートナーを組んでお互いに言語を教え合うことです。ドイツは外国語学習が盛んで、大学の掲示板に「Tandem募集!」みたいな広告をよく見かけますし、大学の語学学習センターでも紹介してもらえます。エアランゲン大学の日本語学科では日本からの交換留学生とTandemが組まれるようです。普段ドイツ人と仲良くなるのは難しいのに、このように目的があって会う関係性はドイツ人の得意分野な気がします。警戒心が強いのかあまりないのかどっちなんだろう(・・?)続くかどうかは本人たちのやる気次第。だいたいどちらかの言語に偏ってしまうので、お互いが言語を練習できるようにバランスをとるのが難しいです。そしてただの会話をするよりかは何か毎回テーマを決めて話すと、文法であったり、ある分野の語彙が学べたり、文化が学べたりして勉強になります。(もちろん、定期的に会話するだけでも十分にためになると思います!)ちなみに大学生だけの話ではなくて、幅広い年齢で行われています。

語学学習では他にもStammtisch(スタムティッシュ)という定期的な飲み会も盛んです。語学のスタムティッシュではその言語で飲み会をしたりして、母国語話者も参加したりして実際に使う練習ができます。日本だったら外国語を話すのはなんだか恥ずかしいと思ってしまう気がしますが、ドイツではそういう雰囲気はありません。飲み会にもよるかもしれませんが、下手でも試してみようという雰囲気があります(伝わらないかもしれないけど 笑)。

このようなTandemや飲み会が開催できるのも、国際色豊かなドイツならではかもしれません。私の地元ではまずネイティブスピーカーを見つけるのが難しいし、同じ外国語を勉強している人を見つけるのも難しそう。

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コメント

  1. […] ドイツ人の学習スタイルについてはこちらにも書いています。→ドイツ人の学習スタイル […]