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ドイツのクリスマス~アドベントから当日まで

ドイツのクリスマスの過ごし方を紹介します。

ドイツ語でクリスマスはdie Weihnachten(ヴァイナハテン)。

ドイツでは25日・26日がクリスマスの休日です。私の通っている大学では22日からクリスマス休暇に入ります。

クリスマスの期間はスーパー等がすべて閉まってしまうので、生活する上で事前の買い物は必須です。この時期はクリスマスのお祝いもあってスーパーもたくさんの物が並ぶ上に、みんながすごく買い込むのでスーパーがいつもより混んでいます。日本の年末みたいな感じかもしれません。

*ドイツ各地で開催されているクリスマスマーケットは一般的に12月23日までか24日午前中までなので、観光に訪れる際は注意が必要です。フランスやオーストリアでは、場所によっては年末まで規模が縮小されつつ開催されていることもあります。事前に調べたほうが確実です。

ドイツのクリスマスの過ごし方

24日昼~:クリスマス用のクッキーを食べ始める

クリスマス前に多くの家庭ではクリスマス用のクッキーを焼きます。それも大量に。5種類くらいクリスマス用の定番のクッキーがあるようです。これを、24日から食卓や居間に置いてひたすら食べます。

クリスマス前になると、友達同士で一緒に作ったりプレゼントしあったりもします。スーパーやパン屋さんでもこのクッキーは売っています。クリスマスマーケットの時期にドイツ観光にいらっしゃる際は、クリスマスならではのお菓子もぜひスーパーで試してみてください(^^)

24日夜10時ぐらい~:教会でのミサ

キリスト教の教会では、日没で日付が変わるらしく、24日の太陽が沈んだ時点でイエス・キリストの誕生日の25日になります。家庭では日付が変わる午前0時からお祝いしますが、教会としては24日の夜の時点で25日なのでクリスマスのミサが行われます。ミサは1時間ほどで、お祈りしたり讃美歌を歌ったりします。私はキリスト教徒ではありませんが友達と一緒にミサへ行きました。

25日午前0時~:ミサの後に夕ご飯を食べて、プレゼントタイム

24日夜から25日にかけては日本の大晦日のようで、家族でお祝いします。夜中3時くらいまで続くこともあります。この夕ご飯はお祝いの食事で普段より豪華になることが多いようですが、家庭ごとに違います。毎年ポテトサラダとウインナーをクリスマスの夕食にする習慣を持っている家庭も多いらしいです。最近ではフォンデュやラクレットがよく食べられているみたいです。

クリスマスプレゼントは家族の間や親戚、近所の親しい人達の間で交換します。家族の分以外は事前に渡しておくようです。25日になるまでにクリスマスツリーの下へ置きます。ドイツではお店がラッピングする習慣がない(最近はデパートやショッピングセンターでラッピングサービスを提供しているところが出てきました!)ので自分でリボンや包装紙を買ってラッピングします。これが結構時間かかる…。友達の家でクリスマスを過ごさせてもらったときは、24日は昼から家族がそれぞれの部屋でラッピングにいそしんでました。

25日午前中:ミサ

友達家族もみんな昼頃までゆっくり寝ていて、これには行きませんでした。

クリスマスツリー der Weihnachtsbaum

クリスマスツリーは、ドイツではほとんどの家庭が本物の木を買います。クリスマスマーケットでも売っています。伝統的には、飾りつけは24日か25日にして、1月6日まで飾るらしいですが、最近ではクリスマス前に飾りをつけてしまうことが多いようです。1月7日ごろからは回収日?に合わせて道路に使い終わったモミの木がごろごろ並んでいて、圧巻です(笑)

アドベント der Advent

クリスマス前の4回の日曜日を含むクリスマス前の4週間をアドベントといいます。クリスマスマーケットはこのアドベントに開催されます。この時期にドイツの教会へ行くと、丸いリースに赤いろうそくが4本ついた飾りがあると思います。これは、アドベント用のろうそくで、クリスマスの4週前のクリスマスから1本ずつ灯していきます。

この間にシュトレン(der Stollen) と呼ばれる保存がきくフルーツケーキを少しずつ食べる習慣があります。とっても脂肪分が高く、だいたい2月ごろまで保存がききます。自宅で作る人もいますが、結構な手間がかかるらしいです。パン屋さんやケーキ屋さんで買えます。店ごとに味がかなり違うので、食べ比べるのも面白いです。日本語でもインターネットにレシピがありました。ドイツのお菓子はマジパン(das Marzipan)が使われているものが多く、シュトレンもマジパン入りが多いので、苦手な人はお店の人に確認してから買ったほうが無難です。

美味しいお店のものはものすごく美味しいです!!!パンが美味しいお店だからと言ってシュトレンも美味しいわけではないので、まわりのドイツ人に聞いたほうが良いかも。ただ、ドイツ人の中でもシュトーレンは好き嫌いがあって、最近は若い人はあまり食べないらしいです…。こんなに美味しいのに!!!チロル地方の友達はシュトレンにバターを塗って食べていました。これ単体で脂肪たっぷりなのにさらにカロリーonカロリー…!でもまたこれも、シュトーレンの水分というか油分をおぎなって美味しいんです。ダイエットには大敵の組み合わせ(笑)

Der Weihnachtsmarkt(クリスマスマーケット)

クリスマスマーケットはドイツ語でヴァイナハツマルクトといいます。この記事のトップ写真は、シュトゥットガルトのクリスマスマーケットです。シュトゥットガルトのものは規模が大きくて、とにかく華やか!

ドイツでは、ドレスデンが一番古く、ニュルンベルクが一番美しく、シュトゥットガルトが一番大きいと言われていて、三大クリスマスマーケットです。

個人的には、シュトゥットガルト+近くのエスリンゲン(Esslingen)という街のクリスマスマーケットがおすすめです。エスリンゲンはシュトゥットガルトからSバーン(近郊の各駅停車の列車)で行ける小さな街ですが、可愛らしい街で、中世クリスマスマーケット(中世の雰囲気を再現したもの)が開催されています。城壁?の階段を上っていけば街を見渡すことができます。

ケルン+ボンもおすすめ。二つとも大きな街で観光もできますし、クリスマスマーケットも色々な屋台があって面白いです。

ニュルンベルクのすぐ近所に住んでいながら、おすすめリストにいれてないという…(^^;)

大きな街だからクリスマスマーケットが立派というわけでもなく、小さな街でも特徴あるクリスマスマーケットがたくさんあるのが面白いところです。ドイツのクリスマスマーケットは基本的に観光用ではなく、伝統があって地元の人が楽しんでいるものなので、ドイツ文化が垣間見られると思います。小さな街では地元の人が仕事帰りや学校帰りに友達とホットワインを飲みながらくつろいでいて、クリスマスマーケットが地域の文化に溶け込んでいるのが分かります。

クリスマスマーケットでは食器やホットワインのグラスはPfandとよばれるデポジットシステムなので、料理や飲み物+Pfand料金を払います。会計時に料理代だけではなくPfand料金が加算されていますので、料理よりも高い金額を請求されたからと言って驚かなくても大丈夫です。Pfandはお皿やグラスやマグカップを返せば戻ってきます。クリスマスマーケットのホットワインのマグカップはPfandの返却を受けずにお土産に持って帰ることもできます。

Die Krippe

die Krippe(クリッペ)は、キリスト誕生の様子の模型です。アドベントになると教会に飾られます。クリスマスマーケットにも飾ってあります。私が住んでいるのは南ドイツで信仰心が厚い人が多い地域なので、居間に飾ってある家庭も多いです。

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