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海外で日本米に近いお米を炊くには

ドイツまたはフランスで、(鍋で)お米を炊く方法をまとめてみました。鍋で当たり前にお米を炊ける方はすごいと思います。なんせ私はドイツに来るまで小学校の家庭科以来、鍋でお米を炊いたことがなかったので…。

鍋で炊く際、あったらものすごく便利なものは、ガラス蓋です。ガラス蓋であれば中の様子が見られるので失敗して焦げるということはまずないと思います。(ちなみにドイツでもフランスでも、なぜか鍋の蓋はガラス製の物が多いです。)一人暮らしなので、炊飯器がなくてもなんとかなってます。私は週末に多めに炊いて冷凍してレンジで解凍して食べていますが、冷凍庫とレンジがなくても、小さい鍋でその都度1合とか2合とか炊くのも慣れれば手間はかかりません。

ポイントは以下の3つ。

  • お米選び:ドイツではMilch Reis、フランスではRiz rond が日本のお米に近いです。どちらも500g0.50ユーロくらいです。どちらの国にもSushi と書かれたお米が売られていますが、少しだけ値段が高く、個人的にはあまり品質も変わらないと思います。お好みで。
  • 浸水:Milch Reisは浸水させないと芯が残ります。大体30~1時間くらい浸水させます。温かい気温の時のほうが早いです。目安は透明だった米の粒が完全に白くなるまで
  • 水の量:一般的にお米と水の体積は1:1で炊くと思いますが、こちらのお米は柔らかくなりすぎる気がするので少しだけ水を減らして炊いています。

以下はお米の炊き方です。そんなの常識だろ!というツッコミが入りそうですが…(^^;)

お米を選ぶ

ドイツではMilch Reis、フランスではRiz rond が日本のお米に近いです。どちらも500g0.50ユーロくらいです。どちらの国にもSushi と書かれたお米が売られていますが、少し値段が高く、個人的にはあまり品質も変わらないと思います。お好みで。

お米を量る

水とお米の分量を同じにして炊くので、お米の量はコップ何杯分、など覚えておきます。この時量ったお米と同量の水を後に足して炊きます。

お米を洗う

お米を炊く鍋か、やりにくければ別のボールなどの中で。お米のところに水に入れて、まずはその水を捨てます。その後水がない状態で20回ほど手でかき回します。そのあとは白い汁がある程度出てこなくなるまで何度か水を換えます。Milchreisだとわりと洗い汁が白く濁る(お米のでんぷん質が流れ出るから?)ので、気になる方はさっと二回目を洗うといいかも。洗いすぎると味がなくなるとも聞いたことがあるのでほどほどで。

お米を浸水させる

上にすでに書いたように、ここが重要。Milch Reisは浸水させないと芯が残るので、十分に浸水させることをおすすめします。大体30~1時間くらいです。気温によって時間は前後します。

目安:透明だった米の粒が完全に白くなるまで(写真は大分分かりにくいかも…)

浸水させすぎると美味しくなくなるとも聞いたことがありますが、どうなんでしょう…。

お米の水をきる

時間と余裕があるときはお米をザルにあげてしばらく置いておきます。時間がないときはザルを使わずに水だけ捨ててますが、水加減に失敗することがあるのでしっかり水を切ったほうが失敗を防げます。

お米を鍋に入れ、水を量って鍋に入れる。鍋の大きさは米の量に対して余裕があったほうがいいです。炊きあがったら混ぜるので、鍋一杯の量でお米を炊いてしまうと上手く混ぜられません。水の量は最初にも書いた通り、お米と同量より少し少な目にしています。

炊く

鍋に蓋をして、炊きあがるまで蓋をとりません(っていうことだけ小学校の家庭科で覚えてます笑)。中の具合が見えるので、ガラス製の蓋がベスト。最初中火くらいで火にかけ、沸いたら火を中火と弱火の真ん中あたりにして5分ほど放置します(ガラスの蓋ではない時は、ボコボコという音で確認)。中身の量と火加減によっては吹きこぼれることもあるので、鍋の周りに注意。その後、弱火にして7分~10分炊く。この時点でようやく蓋をとって中身を確認して、炊けてないようであれば再び蓋をして、さらに3分~5分ほど弱火で炊く。炊けるまで弱火で火を入れ続ければいつかはちゃんと炊きあがってくれます。炊きあがったら、火から下ろして10分ほどおきます。この時、放置しすぎるとそのまま固まってほぐしにくい上にふっくらしなくなるので注意

慣れないコンロだと火加減が分からないので、他人の家で調理するとき等はいつもより火加減弱めで、様子を見ながら時間を長くすることで焦げて失敗することが防げると思います。最初の沸騰であまりボコボコさせないように、吹きこぼれないくらいの中火くらいで火を入れるとふっくら仕上がるように思います。

完成~!

冷凍するときは、粗熱がとれてからラップにおにぎりにしてくるんで、冷ましてから冷凍しています。レンジで解凍すればそのままランチというか軽食に持っていけます。

少し水を減らして炊いて、酢飯にすれば巻き寿司にも使えます。炊き込みご飯や焼きおにぎりにしても美味しいです!COOKPADにはいつもお世話になってます。

ちなみに:ドイツで主流のお米

ドイツの主流はバスマティライスという名前の少し風味がある細長いパサパサのお米か、lang-korn Reis(という名前だったかと…)という細長いこちらもパサパサなお米です。それを茹でるように少しの塩と煮て、ザルにあけてお湯をきって食べるので、主食というよりはなんだかサラダ?のような付け合わせ的感覚。このお米をサラダにすることもありますし。

lang-korn Reisを試しに一度日本米のように浸水させて炊いてみましたが、どこまでも水を吸ってしまい、炊くとお粥?ていうくらいに柔らかくなってしまいました。そして、塩を入れずに炊くと味がなんにもない…。それに塩味をつけてしまうと、出来立てはよくても後から食べるときに雑味がひどく、どうしても味が落ちてしまう気がします。

日本のお米の炊き方はドイツやフランス、なんならイタリアでも主流ではなかったので、お米を炊くだけで珍しい!と喜んでもらえます。お米を食べなれていない人には好き嫌いはありますけど。そしてMilch ReisやRiz rondは普通はお菓子に使う(パッケージにも写真があるかと思いますが、牛乳で煮て砂糖で味をつけ、シナモンをふって食べる)ので、普通のごはんとして食べるレシピもあるのね~!とも驚かれます。

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