ドイツの卵について、生食についてや売られている種類や表示の違いなどについてまとめてみました。
ドイツでは卵を生食しないんです。サルモネラ菌の危険性があるからだそうです。
卵かけごはんが大好きなので食べられないのが地味に辛いです。日本に帰ったらその日から1週間は毎日卵かけご飯を食べます(笑)
目次
日本の卵
日本はなぜ卵を生食できるのかというと、
そもそも鶏がサルモネラ菌に感染しないように鶏舎の環境を整え、流通の際には卵殻の洗浄、殺菌が行われます。生食を前提にしているので、生産の段階から衛生管理が徹底され、賞味期限も生食を前提に2週間程度にされていることが多いでしょう。海外では加熱が前提となり、1ヶ月や2ヶ月と、卵の賞味期限が長い国も多くあります。
あかね農場Webサイトからの引用
http://www.akanefarm.com/contents/fan_contents_07.html
ということみたいです。日本すごい!
確かに、ドイツでは卵は1ヶ月くらいの賞味期限です。
そして羽とか泥とかいろいろくっついています。
卵は洗ったらダメ
卵を殻のまま洗ってしまうともともと卵に備わっている保護機能が水によって損なわれてしまうので、余計に傷んでしまうようです。このWebサイトには、生卵を使うレシピの場合には産まれてから5~10日以内の卵を使うように、とも書かれています。
参考Webサイト:https://www.gefluegelhof-zapf.de/rund-ums-ei/lagerung-haltbarkeit.html
鶏卵の飼育状況の表示
ドイツでは卵といっても様々な種類があります。主に飼育状況の違いです。下に行くほど値段が上がります。
上の参考サイトと同じサイトですが、以下はこちらのページを参考にしています。
https://www.gefluegelhof-zapf.de/haltungsformen.html
Käfighaltung
これはスーパーでは売っていないと思います。
以下の条件を満たしていない飼育状況で飼われた鶏の卵です。
パスタやケーキ、クッキーにはこのような卵が使われていることが多い、とWebサイトでは説明されています。
Bodenhaltung
- 飼育小屋の中で飼育
- 鶏が新鮮な水と餌をいつでもとれるようになっていること
- 鶏が飼育小屋の中を自由に動き回れること
- 卵を産む場所があること
- 屋内に鶏が引っ掻く場所を作ること
Freiland-Haltung
- 鶏が飼育小屋の中を自由に走り回れて、上記の条件に加えて飼育小屋の床は鶏が引っ掻くための藁と砂でおおわれていること
- 昼間は外に出られるような状況であること
- 屋外のスペースは1羽につき4m²のスペースが確保されていること
Bio-Freihaltung
- Freiland-Haltungの条件に加えて飼育小屋は1/3多くスペースがあること
- 有機栽培の飼料で飼育されている事
ひよこのくちばしの切断の有無
ドイツではひよこのくちばしの切断(Schnabelkürzen)を辞めるように!という議論もあって、それがされていない卵にはそのように表示されています。
ひよこのくちばしを切るのは、ひよこ同士を傷つけあわないようにするためらしいのですが、くちばしは神経が集まっている部位でとても痛むため、鶏を保護するべきだ、という議論です。
参考Webサイト:
https://www.agrarheute.com/tier/2017-schnabelkuerzen-ab-sofort-verboten-530274
くちばしが切断されていない鶏の卵のパッケージには、
”Legehennen ohne gekürzten Schnabel”
”Hühner ohne gekürzten Schnabel”
などの表示がされていると思います。
ドイツでは卵を買う時、必ずパッケージを開けて割れていないか確認したほうがいいですよ~!親切なレジの人だと見てくれる場合もありますが…。卵が割れていて、パッケージの下にカビが生えているようなものも見たことあるので注意です。