ドイツ語って実はとっても勉強しやすい言語なのでは…?と思ったので書いてみます。
形容詞と副詞の形が同じ
ドイツ語では形容詞が副詞的に使えることが多く、使い分けをあまり厳密に考えなくてもすみます。ここら辺は英語やフランス語と違います。
例)gut 「良い」
- ein gutes Wetter.(形容詞)「良い天気」
- Es geht mir gut.(副詞的)「元気です。」
フランス語を勉強していてよく形容詞と副詞の混用を直されるので、ドイツ語で便利だな~、と実感しました。(逆にドイツ語で慣れてしまっているからそこに注意を払えなくなってるのかも…)
動詞の不規則変化が覚えやすい
ドイツ語には不規則動詞があるといっても数は少ないし、不規則変化も変化の仕方にパターンがあるので勉強していくうちに慣れて覚えてしまえます。
名詞の性にはパターン化されている
ドイツ語名詞は男性・女性・中性と三つもあって覚えられない!となりやすいですが、パターンがあるので単語から分かります。
以下、Grammatik aktiv(Cornelsen Verlag)より引用
der 男性(maskulin)
- お酒類 ※ビールはdas Bier
- ブランド名や会社名
- 時間 ※die Woche, das Jahr, die Nachtは例外
- 天気 ※das Gewitter, die Sonne
die女性(feminin)
- 以下の綴りで終わるもの
- -eit
- -ung
- -ion
- -in
- -e (80%) ※der Name, der Buchstabeなど例外あり
- バイクメーカーの名前
das中性(neutral)
- 以下の綴りで終わる単語
- -chen
- -lein
- -o
- Ge-で始まる単語(90%)※die Gesundheit, die Gebührなど例外あり
時制がシンプル
ドイツ語は時制がシンプルで、主文と副文の時制の一致に悩む必要がほとんどありません。(*接続法Konjunktivは時制の一種ではなく叙法の一種なのでここには当てはまりません。接続法も理解しやすい文法だと思います。)
ドイツ語の過去形は完了形「seinかhaben+過去分詞」で表現します。seinとhabenの使い分け(これも例外が少なくてシンプル)がありますが、過去を表現したいときはこの1パターンさえ覚えれば済みます。英語のような現在完了形か過去形か…というような悩みはでてきません。動詞の過去形もありますが、日常生活では数少ない頻出単語を除いてまず使う必要がありません。大過去というものもありますが、日常あまり使いません。
現在形は1パターンのみです。進行形などがありません。
未来形はありますが、現在形で代用されることが多いですし、未来時制の文法(助動詞werdenを使う)自体シンプルです。
文法の例外が少ない
これ大事!ドイツ語は文法のルールを覚えたら、例外が少ないので実際にすぐ応用できます。文法が合ってるか間違ってるかを自分で判断できやすく、戸惑いが少ない言語だと思います。
他にも、ドイツ語は日本語の様に書いたまま発音します。ウムラウトの発音に注意すれば、発音にあまり気を使わなくても通じます。また単語同士がくっついたり短縮形を使うことも少ないです。
英語でいうところの(私はよく間違える)分詞構文はあるけど、文法というよりは慣用表現で、ドイツ語を勉強する上でつまづくことはないと思います。
ドイツ語を勉強し始めるとどうしても初めに定冠詞変化や不定冠詞変化がきて覚えられない!となるかもしれませんが、もう少し我慢して勉強するとその語の上達は早い言語なのではないかと思います。語彙は英語やフランス語やイタリア語由来の単語もあって他の言語から転用できるものもありますが、独特のものが多いので覚えるのが少し大変かもしれません。数字の読み方だけは独特なので、それだけは今でも慣れません。
※こう書いていますが、完璧にするのは難しい…。ドイツ語の枠構造?って理解はできるけど実際話していると動詞の位置が適当になります(・・;)ドイツ語を始めてから3年ほど経った結果のドイツ語力について、以下に書いています。
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